ADHD ライター業

発達障害の仕事としてのライターの可能性

投稿日:11月 16, 2018 更新日:

どうも、スンダヴです。ADHDと診断された後、ライター業を始めてみたら意外と順調だったので初めて見たちょろい人です。

発達障害界隈でまことしやかに囁かれているのが「ライターの仕事って天職らしいよ」です。特性である好きなものに対する集中力と発想力を活かせる、負担に感じやすいコミュニケーションを在宅勤務ライターになって回避できるなどが良く言われています。ですが、実情はどうなのかはよく見えてきません。

本記事では、ライター業を1年ほどやってみた私スンダヴが「そもそもライターってどんな仕事なの?」「ぶっちゃけ発達障害に向いてる仕事なの?」「どうすればなれるの?」などを解説します。ライターの仕事に興味のある方、ぜひご覧ください。

発達障害である僕がライターの仕事を解説してみた

「書く」ことで価値を生み出す仕事

そもそもライターというのはどういう仕事なのでしょうか?ライターだけでは「書く人」という意味しかないので、いまいちわからないですよね。日本の識字率はほぼ100%なので、書くだけならほとんどの人が該当します。

分かりやすくするために、ライターと呼ばれる人の仕事をいくつか挙げてみましょう。

・飲食店を取材してグルメレポを書く

・自分の発信したいテーマで本を書く

・webでブログを書いてアフィリエイトで稼ぐ

この3つの仕事の共通点は、なんらかの「商品」を生み出していることです。たんに日本語が書けるだけでなく、「文章を書くことでお金になる商品を生み出す仕事」がライターと言えます。

このくくりなら小説家や詩人もライターと呼べますが、小説や詩は「物語」を発信するのに対しライターは「情報」を発信するという点で違いがあります。物語は100%妄想オンリーでも構いませんが、ライターは世の中の情報を正しく伝えなければなりません。

紙とWEB

ライターの仕事は、雑誌や書籍などを書く紙の世界とweb記事を書くwebの世界があります。今どっちが栄えているの?と言われればwebの世界のほうが栄えています。理由は単純で、人々はスマホを1日中見ている生活にシフトしたからです。紙の売り上げはどんどん落ちているので、webの勢力は勢いをどんどん増していくと予想されます。ただし、だからといってwebライターが金持ちというわけではなく、クラウドソーシングなど外注によって単価がどんどん落ちているのが現状です。

雇われか、フリーか

ライターを仕事するには①ライターを必要とする会社に雇ってもらう②フリーで活動するの2パターンがあります。どちらかというと、フリーを目指す人のほうが多いです。そのほうが自由だからというのもありますが、そもそも専属ライターというのを企業が置きたがらないという事情があります。

ライターというのは、それぞれが専門分野を持ってるスペシャリストです。スペシャリストは特定の分野で強みを発揮しますが、専門ではない分野に対しては役に立ちません。しかし、日本の企業が雇いたいのはスペシャリストではなく何でもやってくれるゼネラリストなのです。つまり、スペシャリストであるライターはあまり正社員として雇いたくない存在となります。どういう身分にしろ、常に不安定な地位にいるのがライターと言えそうです。

発達障害の仕事としてライターが向いてると思う理由

文章は2次元なので管理しやすい

会社ではくそみその雑用係としてこき使われている僕ですが、ライターの仕事は今のところうまくいっていると言えます。その理由の一つとして、文章を書く仕事は2次元的というのがあります。

日本の仕事というのは、基本的にマルチタスクな3次元の仕事です。一つの事柄に集中できる時間はなく、常に複数の作業をこなしながら目標を達成しなければなりません。僕はそれが非常に苦手で、自分を発達障害と疑うきっかけとなりました。

たいして、「文章を書く」というのは2次元的な仕事と言えます。パソコンの画面に集中しつつ、キーボードに文章を打ち込んでいけば完成です。最近は技術が発展して、表記ゆれや誤字をツールが指摘してくれるのでケアレスミスの可能性も少なくなりました。人に話を聞く取材は割と3次元的ですが、ICレコーダーを使えば1対1の対話に全神経を集中できます。

というわけで、「ほかの仕事に比べ一つの作業に集中しやすくマルチタスクが比較的少ない」のがライターの仕事の利点の一つと言えます。

少人数制

ライターという仕事は、基本的に少人数制です。「書く」作業は一人でできるからです。ライティング技術のほかにスキルを複数所持すれば、完全に一人で行うこともできます。王道なのが、カメラで写真を撮る技術です。取材を伴う記事は基本的に写真+文章なので、写真撮影ができるライターは一人で取材の仕事ができる=人件費がかからない人材として重宝されます。

自分のこだわりを形にできる

ブログ書いてアフィリエイトを貼る、電子書籍で本を低コストで出版などすれば、自分が好きなものの情報を発信してお金を稼ぐことができます。特にADHDの人は自分の好きなことに対する集中力が高いと言われており、その特性を生かして「好きなことで生きていく」生き方に挑戦できます。

発達障害の人間がライターの仕事をする際に注意すること

納期は絶対

ライターとしての評価ポイントは、内容で50点、納期を守ったか否かで50点の100点制です。どんなに素晴らしい記事でも、納期に遅れたらその時点で50点になってしまいます。

発達障害には先送り癖があるといわれており、僕もお恥ずかしながら納期を守れなかったことが何度かあります。ライター業だけで飯を食うなら、「他のことは遅れても、納期だけは遅れてはならない」という鉄の覚悟が必要です。

惰性に溺れると生き残れない

「ライターになったら、在宅オンリーで自分の好きなことを書いて気ままに過ごしたい…」というあこがれを持つ人もいますが、それでは生き残れません。

まず、自分の持つ専門分野を常にアップデートさせなければなりません。これを怠ると、専門分野が需要は急速になくなり廃業を余儀なくされます。また、フリーの場合は営業して仕事も取らないといけないので、自由気ままどころかクライアントに媚びるなどやりたくないこともやらなければなりません。

いずれにせよ、在宅でゆっくりではなく常に動き回り仕事と情報を手に入れるのが生き残るコツです。在宅でできる仕事は、いずれAIに代替されていしまうでしょうし。

ライター需要の急減

出版業自体が斜陽なので、ライターも厳しい状況下にあります。単価は年々下がりつつあり、ライター業だけで飯を食うのはおすすめできません。

場合によっては、メインの本業+副業でライターという選択肢も考慮に入れるべきでしょう。僕が現在所属している「大阪ものかき隊」も副業でライターを行う人たちが集う組織です。

発達障害の人間がライターの仕事をするための現実的な手段

クラウドソーシング

そもそも、ライターになるにはどうしたらいいでしょうか?一番いいのが「出版社で新卒で採用される」ことですが、これは有名大学出身者のみに与えられた狭き門です。

とにかくライターの仕事を始めてみたい!という方はクラウドソーシングでライティングの仕事を始めるのがおすすめです。クラウドソーシングとはネット上で様々な仕事を仲介するサイトで、「クラウドワークス」「ランサーズ」「サグーワークス」などが存在します。このサイトに登録し、ライティングの仕事に応募するとあなたはその瞬間からライターです。

ただし、単価は異様に低く求められるスキルも低いのがほとんどです。とりあえずライターの仕事を体験してみたり小遣い稼ぎをやったりなら問題ありませんが、それだけで生活するのはほぼ不可能です。

ライター養成講座を受講する

俺は本気のプロになりたいんだ…!という方はライターを養成する講座を受講してみましょう。講座はスキルはもちろんコネを作りやすいというメリットがあります。講師は大抵現役で活躍するライターなので、気に入られれば仕事を回してくれる可能性があります。名詞を渡し、自分を売り込みましょう。「宣伝会議 編集・ライター養成講座」は歴史と伝統がありおすすめです。

プロライターの弟子となる

容易ではありませんが、プロのライターとの接点を作って弟子入りするという手もあります。ライターは、ある程度キャリアを積むと自分で書くより人に仕事を任せマネジメント業を始める人もいます。会社の偉い人が仕事を部下にさせるのと同じです。ライター養成講座でコネを作って弟子入り…というルートもありますので、頑張って目指してみましょう。

まとめ

「ライターにはADHD気質の人が多い」と教えられたことがあります。発達障害の人がライターに向いてるかは断言できませんが、そのような気質の人間を引き寄せる魅力をもっている仕事なのだと思います。興味を持った方は、副業からでもいいのでライターを初めてみましょう!

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